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ベルランゴのメーターに、見慣れないAdBlueの表示が出て焦った。納車されてしばらくすると、そんな経験をする方も多いはずです。
結論から言うと、残量の警告なら補充すれば解決することがほとんどです。ただし「故障」の表示は補充では消えないので、ディーラーで見てもらう必要があります。この記事では、その見分け方と自分でできる対応をまとめます。
ベルランゴのアドブルーって何?
AdBlue(アドブルー)は、ディーゼルの排ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を減らすための尿素水です。燃料とは別のタンクに入れて使い、走るほど減っていきます。
ベルランゴは全車1.5L BlueHDiのディーゼル車です。名前の「BlueHDi」にある通り、排ガスをきれいにする仕組みとしてAdBlueを使います。
『オイルみたいに交換するもの?』と聞かれることがありますが、少し違います。燃料のように「減った分を足す」ものなんです。
ディーゼル全体の特徴はベルランゴのディーゼルと軽油の話で書いています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 高品位の尿素水(無色・無臭に近い液体) |
| 役割 | 排ガスのNOxを窒素と水に分解する |
| 入れる場所 | 燃料とは別のAdBlue専用の補給口 |
| 減り方 | 走行距離や走り方で変わる |
| 対象グレード | 4グレードすべて(全車ディーゼルのため) |
AdBlueタンクの容量や補充口の場所は、年式で違う可能性があります。お手持ちの取扱説明書で確かめておきましょう。
どこに警告が出るの?
2024年10月のマイナーチェンジ後のベルランゴは、デジタルメーターです。AdBlueの残量や警告は、このメーターの表示やメッセージで知らせてくれます。
改良前の車はメーターのタイプが違うので、表示の出方も少し違います。どの年式でも、黄色やオレンジの表示は「早めに対応を」、赤い表示は「すぐ対応を」と覚えておくと慌てずに済みます。
ほかの警告灯の意味はベルランゴの警告灯・警告音の意味でまとめています。
アドブルーの補充の目安は?
ここは気になりますよね。実はAdBlueの減り方は、乗り方でかなり変わります。
高速道路で負荷の高い走りが多いと減りが早く、街乗りが中心なら比較的ゆっくり減る傾向があります。なので「何kmごと」と決め打ちするより、メーターの残量表示で見るのが確実です。
- 車両の設定画面やメーターでAdBlueの残り走行可能距離を見る
- 残量の警告が出たら、早めに補充する
- 点検や車検のときに、ついでに補充してもらう
- 長距離の旅行前に残量を確認しておく
ディーラーの定期点検で補充してもらっている方なら、警告が出る前に足されていることも多いです。点検に出す間隔が長い方ほど、自分で見る習慣が大事になります。
自分でアドブルーを補充するには?
『ディーラーまで行く時間がない』という方は、自分で補充することもできます。AdBlueはカー用品店やガソリンスタンドで買えます。
- エンジンを止めて、平らな場所に車を止める
- 規格「ISO 22241」適合のAdBlue(尿素水)を用意する
- 給油口まわりにある青いキャップのAdBlue補給口を開ける
- 専用ノズル付きの容器で、こぼさないように注ぐ
- キャップを閉め、こぼれた液はすぐ水で拭き取る
- イグニッションをオンにし、表示が変わるか確かめる
『軽油の口に入れちゃったらどうしよう』と不安な方もいますよね。補給口のキャップの色と表示を、入れる前にもう一度見るのが一番の対策です。
- 水や他の液体で薄めたり、代わりに入れたりする
- 軽油の給油口にAdBlueを入れる(逆も同じ)
- 一度開けて長く放置したAdBlueを使う
- 塗装面にこぼしたまま放っておく
間違えて軽油側に入れてしまった時は、エンジンをかけずにロードサービスに連絡しましょう。シトロエンには24時間対応の「シトロエン・アシスタンス」があります。
補充したのに警告が消えない時のリセットは?
「アドブルー リセット」で調べる方がとても多いんです。補充したのに表示が消えないと、不安になりますよね。
多くの場合、補充後にイグニッションをオンにして少し待つと、車が補充を認識して表示が変わります。少し走ってから変わることもあります。
補充量が少なすぎると、車が補充を認識しないことがあります。警告が出ている時は、少し多めに入れるのがおすすめです。
それでも消えない時に、手元で何かを操作して強制的に消す方法はおすすめしません。表示が消えないのには理由があることが多いからです。
例えば、ディーラーでこんな会話になることがあります。
「補充したのに、AdBlueの警告がずっと出ていて」
「診断機で見てみますね。センサー側の表示かもしれません」
残量の問題でなければ、次の章の「故障」側の可能性があります。
アドブルーの故障表示とNOxセンサーの話
残量の警告と故障の表示は別物です。ここを見分けるのが一番大事なところです。
| 表示の種類 | よくある原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 残量が少ない | AdBlueが減った | 補充する |
| 残量ゼロ・始動制限の予告 | 補充しないまま走り続けた | すぐ補充する |
| システムの異常・故障 | センサー・ポンプ・ヒーターなどの不具合 | ディーラーで診断 |

残量ゼロのまま走るとどうなる?
AdBlueを使うディーゼル車は、残量が無くなるとエンジンを再始動できなくなる仕組みになっているのが一般的です。走っている途中で止まるのではなく、次にかける時にかからなくなるイメージです。
旅先で止めた後にかからない、という事態は避けたいですよね。残りの距離の表示が出たら、その日のうちに補充しておきましょう。
NOxセンサーやポンプの不具合
故障の表示で出てくることがあるのが、NOxセンサー(排ガス中のNOxの量を測る部品)です。ほかに、AdBlueを送るポンプや、凍結を防ぐヒーターの不具合が原因になることもあります。
『補充したばかりなのに故障表示?』という時は、このあたりが疑われます。部品の交換になる場合、費用は部品と工賃で幅が大きいので、忘れずに見積もりを取ってから判断しましょう。
- 表示の文言と、出たときの状況(寒い朝・長距離の後など)をメモする
- 写真を撮っておく
- 新車保証(3年)の期間内かを確かめる
- シトロエン正規ディーラーに診断を依頼する
2026年6月1日以降に受注・登録した新車には「Fun to Drive Care」があり、保証期間中に機械故障で走れなくなった時の代車などの支援が付きます。対象かどうかは購入した販売店で確認できます。
修理費の目安や、故障しやすいと言われる部分はベルランゴの修理費の目安でまとめています。
冬に気をつけたいこと
AdBlueは水を多く含む液体なので、気温が低いと凍る性質があります。車側には凍結に備えたヒーターがありますが、ヒーターの不具合が警告の原因になることもあります。
寒い地域の方は、冬の朝に警告が出た時の状況をメモしておくと、ディーラーで原因を探す手がかりになります。
ディーラーで補充するか、自分で補充するか
どちらが正解ということはありません。ご自身の点検の頻度で選んでみてください。
| 補充の仕方 | 良いところ | 気になるところ |
|---|---|---|
| ディーラーの点検で補充 | 手間がかからない・ついでに状態も見てもらえる | 点検の間隔が空くと警告が先に出ることも |
| 自分で補充 | 好きな時にすぐ足せる | 補給口の取り違えや、こぼれに気をつける |
開けたAdBlueの容器は、直射日光の当たらない涼しい場所でしっかり閉めて保管しましょう。車内に積みっぱなしにするのは、夏場は避けたほうが安心です。
アドブルーで困らないために、買う前に知っておくこと
これからベルランゴを買う方にとっては、AdBlueは「ディーゼルを選ぶ時についてくる手間」の1つです。グレードによる違いはありません。
『じゃあガソリン車を選べば?』と思うかもしれませんが、日本向けのベルランゴは全車ディーゼルです。なので、付き合い方を知っておくのが近道なんです。
- グレードによる違い(4グレード共通)
- 毎回の給油で一緒に入れる必要はない
- 点検に出していれば足してもらえることが多い
- 残量ゼロで始動できなくなる仕組み
- 補充しても消えない表示は故障の可能性
- 中古は整備記録でAdBlue関連の修理歴を確認
中古で買う方は、販売店に「AdBlue関連の修理歴はありますか」と聞いてみてください。整備記録が残っていれば、それを見せてもらうのが確実です。
グレードの選び方はベルランゴのグレードの違い、7人乗りが気になる方はベルランゴ ロングの価格とサイズもあわせてどうぞ。購入時の予算はベルランゴの値引き相場で組み立てられます。
中古車を買った直後に確かめること
中古でベルランゴを買った方は、納車されたらまずAdBlueの残量を見ておきましょう。前のオーナーの補充のタイミングが分からないからです。
『納車してすぐ警告が出た』という話は珍しくありません。購入した販売店に、納車前に補充してくれたかを聞いておくと、あとで慌てずに済みますよ。
点検記録簿にAdBlueの補充や関連部品の交換が書かれていれば、それもあわせて見ておきましょう。これからの整備の予定を立てる手がかりになります。
記録が無い場合でも、販売店に診断機でのチェックをお願いできるか聞いてみてください。
よくある質問
ベルランゴのアドブルーはどこで買えますか?
カー用品店やガソリンスタンド、シトロエン正規ディーラーで手に入ります。規格ISO 22241に合ったものを選んでください。
アドブルーを補充した後のリセットは必要ですか?
多くの場合は、補充後にイグニッションをオンにして少し待つか、少し走ると車が認識します。それでも表示が消えない時は、ディーラーで診断してもらいましょう。
アドブルーが無くなるとどうなりますか?
AdBlueを使うディーゼル車は、残量が無くなるとエンジンを再始動できなくなる仕組みが一般的です。警告が出たら早めに補充してください。
NOxセンサーの故障は保証で直りますか?
新車保証(新車登録から3年)の範囲かどうかは、症状と車の状態で判断されます。購入した販売店かシトロエン正規ディーラーに相談してみてください。
アドブルーの補充はどれくらいの頻度ですか?
走り方で変わるため、決まった距離は言えません。メーターの残量表示を目安にし、点検のたびに補充してもらうと安心です。
アドブルーの代わりに水を入れても大丈夫ですか?
いけません。水や別の液体を入れると、排ガスをきれいにする部品が正しく働かず、故障の原因になります。間違えて入れてしまった時は、エンジンをかけずにディーラーかロードサービスに相談してください。
まとめ
- AdBlueはディーゼルの排ガスのNOxを減らす尿素水で、全グレードで必要
- 補充の目安は距離で決めず、メーターの残量表示で見る
- 自分で補充する時はISO 22241規格品を青いキャップの口に入れる
- 補充後は少し待つか走ると表示が変わることが多い
- 補充しても消えない表示は、NOxセンサーなどの故障を疑ってディーラーへ





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