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1.5Lのエンジンで、この大きな車体が本当に走るの? ベルランゴのスペック表を見て、そう首をかしげた方も多いはずです。
結論から言うと、ベルランゴのエンジンは「数字の小ささより、低い回転から出る力」で走る車です。この記事では、130ps・300Nmと8速ATの組み合わせが実際の運転でどう効くのかを、公式の数字から見ていきます。
ベルランゴのエンジンスペックは?
日本向けベルランゴのエンジンは全車共通で、1.5L BlueHDiディーゼルターボ(130ps/300Nm)です。グレードによるエンジンの違いはありません。
まずは公式諸元表(2025年11月版)の数字を並べてみますね。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| エンジン形式 | ターボ付 直列4気筒DOHC ディーゼル |
| 排気量 | 1,498cc |
| 内径×行程 | 75.0×84.8mm |
| 圧縮比 | 16.4 |
| 最高出力 | 96kW(130ps)/3,750rpm |
| 最大トルク | 300Nm/1,750rpm |
| 燃料噴射 | 電子制御式(筒内直接噴射) |
| 燃料/タンク | 軽油/50L |
| トランスミッション | 8速AT(パドルシフト付) |
| 駆動方式 | 前輪駆動(FF) |
5人乗りのMAXもロングも、XTR Grip Control Packageも中身は同じです。違うのは車両重量で、MAXの1,600kgからLONG MAX XTRの1,680kgまで80kgの幅があります。
グレードごとの違いはベルランゴのグレードの違いで詳しく書いています。
130psで足りる?300Nmのトルクが効く場面
『130psって軽自動車より少し上くらい?』と心配になりますよね。でも、ディーゼルの場合はトルクのほうを見てほしいんです。
300Nmという最大トルクが、1,750rpmという低い回転で出ます。アクセルを深く踏み込まなくても、発進や追い越しで車体を押し出す力があるということです。

| 場面 | トルクの太さが効くか |
|---|---|
| 信号からの発進 | 効く(低い回転で力が出る) |
| 人と荷物を積んだ坂道 | 効く |
| 高速道路の合流・追い越し | 効く(8速ATで回転を合わせやすい) |
| 高い回転まで回して加速を楽しむ | 得意ではない(最高出力は3,750rpm) |
例えば、家族と荷物を積んで山道を登る場面。ガソリン車だと回転を上げて登るところを、ベルランゴは低めの回転のまま登っていく感覚です。
逆に、スポーツカーのように高い回転まで回して楽しむ車ではありません。ここは期待の向きを合わせておくと、試乗で「思ったのと違う」となりにくいですよ。
燃費をよくする走らせ方
せっかくの300Nmなので、上手に使うと燃費も伸ばしやすくなります。コツはシンプルで、アクセルを大きく踏み込まないことです。
発進ではじわっと踏み、速度が乗ったら早めに足をゆるめると、8速ATが高いギアへどんどん上げてくれます。高速道路では一定の速度を保つと、燃費の伸びを感じやすいはずです。
低い回転から力が出るエンジンなので、ゆっくり踏んでもちゃんと加速します。エコモードを選んでおくと、穏やかな加速に整えてくれます。
カタログ燃費と実際の燃費の差はベルランゴの実燃費で書いています。
ベルランゴのミッションは?MT(マニュアル車)はある?
日本向けのベルランゴは8速ATのみで、MT(マニュアル車)はありません。
欧州にはMTの設定がある国もありますが、日本では2019年の導入から一貫してATです。『MTで乗りたかったのに』という方には残念なところですね。
8速の変速比を見てみる
公式諸元には変速比も載っています。8速ATの特徴は、段が細かくて高速では回転を低く抑えられることです。
| 段 | 変速比 |
|---|---|
| 1速 | 5.070 |
| 2速 | 2.971 |
| 3速 | 1.950 |
| 4速 | 1.469 |
| 5速 | 1.230 |
| 6速 | 1.000 |
| 7速 | 0.808 |
| 8速 | 0.672 |
最終減速比は1〜4速が4.015、5〜8速が3.231です。7速と8速は1.000より小さい値なので、高速巡航で回転を下げて燃費と静かさを稼ぐ役割があります。
パドルシフトの使いどころ
全グレードにパドルシフトが付いています。ハンドルの裏にあるレバーで、自分でギアを選べる仕組みです。
- 長い下り坂でエンジンブレーキを効かせたい
- 山道のカーブ手前で、あらかじめギアを落としておきたい
- 追い越しの前に、1段下げて力を出しやすくしたい
- 雪道で、穏やかに発進したい
普段はATに任せておけば十分です。下り坂でブレーキを踏み続けるのが不安な時に、思い出してみてください。
ベルランゴの走行モードは何がある?
『走行モードって、スポーツとかあるの?』と聞かれることがあります。ベルランゴのドライブモードはノーマルとエコの2つです。
| モード | 内容 | 対象グレード |
|---|---|---|
| ノーマル | 標準の走り | 全グレード |
| エコ | 燃費を優先した制御 | 全グレード |
| グリップコントロール(ノーマル/スノー/マッド/サンド) | 前輪の空転を抑える路面別の制御 | XTR Grip Control Packageのみ |

グリップコントロールは、雪や泥、砂の路面で発進しやすくする装備です。ただし4WDではなく、駆動は前輪だけです。
公式も「スタッドレスタイヤなど路面状況に応じた適切なタイヤが必要」と注記しています。雪道の走り方はベルランゴに四駆はある?雪道を走るコツで書いています。
グリップコントロールが付いているから、夏タイヤでも雪道を走れる、ということはありません。冬はスタッドレスタイヤが前提です。
排気量と燃費・税金の関係は?
排気量は1,498ccです。ここ、実は税金の面でうれしい数字なんです。
自動車税は「1.0L超1.5L以下」の区分になり、年30,500円です(2019年10月以降の新車登録)。車体の大きさのわりに、税金は小さい区分に収まっています。
- 自動車税が1.0L超1.5L以下の年30,500円
- WLTC燃費18.1km/L(高速道路モード20.2km/L)
- 燃料が軽油
- AdBlue(尿素水)の補充が必要
- 短距離ばかりの使い方は得意ではない
- 指定規格のエンジンオイルを使う必要がある
燃費は5人乗りもロングもWLTC 18.1km/Lで同じです。モード別では市街地14.5、郊外18.2、高速道路20.2km/Lで、高速道路がいちばん伸びます。
ディーゼル特有の付き合い方はベルランゴのディーゼルと軽油の話、補充が必要なAdBlueについてはベルランゴのAdBlueの補充にまとめています。
高速道路の巡航はどう?
長距離を走る方には、ここがいちばん気になるところですよね。8速ATは高速では7速・8速で回転を低く抑えるので、エンジン音が落ち着きやすいです。
さらに全グレードに、ストップ&ゴー付きのアクティブクルーズコントロール(約0〜180km/h)と、車線の中央付近を保つレーンポジショニングアシストが付いています。2024年10月の改良で、レーダーが追加されて性能が上がりました。
渋滞の多い帰省ルートでも、前の車についていく操作を車が手伝ってくれます。ただ、運転の主役はあくまでドライバーなので、ハンドルからは手を離さないようにしましょう。
兄弟車とエンジンは同じ?
ベルランゴは、プジョー リフターやフィアット ドブロと同じStellantisの兄弟車です。プラットフォームとパワートレインを共有しています。
『リフターのほうが走りがいいって聞いたけど?』という方もいますが、エンジンと8速ATの組み合わせは共通です。走りの違いを比べるなら、足回りの味付けや車体の大きさ、タイヤを見るほうが近道です。
兄弟車の違いはベルランゴの兄弟車で詳しく書いています。
7人乗りのロングでも走りは大丈夫?
『ロングに7人乗ったら、さすがに重いのでは?』という声はよく聞きます。エンジンは同じなので、気になるところですよね。
ロングの車両重量は1,660kg(XTRは1,680kg)で、5人乗りのMAXより60kg重いだけです。エンジンとミッションは共通なので、日常の街乗りで差を感じる場面は多くないはずです。
ただ、7人がフルに乗って荷物も積むと、総重量はかなり増えます。坂道や高速の合流では、早めにアクセルを踏むくらいの気持ちでいると安心です。
- 普段使う道に近い、坂のあるルートを選んでもらう
- 信号からの発進で、出だしの力を感じてみる
- 可能なら高速道路やバイパスで合流を試す
- パドルシフトで1段下げて、エンジンブレーキを試す
- 家族を乗せた状態でも一度走ってみる
試乗の時は、ディーラーの方にこう聞いてみるのもおすすめです。
「家族5人と荷物を積んだら、坂道はどんな感じですか?」
「低い回転から力が出るので、ふだんの坂ならアクセルを深く踏まなくても登れますよ」
ロングのサイズや3列目はベルランゴ ロングの価格とサイズで詳しく書いています。購入の予算づくりはベルランゴの値引き相場と限界額からどうぞ。
改良前の中古でも走りは同じ?
中古で2024年10月より前のベルランゴを検討している方もいますよね。改良前もディーゼルと8速ATの組み合わせですが、改良後はクルーズコントロールの性能やメーター、ステアリングが変わっています。
エンジンの数字だけでなく、運転を助ける装備に差があるということです。年式ごとの違いは2024年マイナーチェンジで変わったところで比べています。中古を見る時は、車検証の初度登録年月から確かめてみてください。
よくある質問
ベルランゴのエンジンは何ですか?
全車1.5L BlueHDiディーゼルターボ(1,498cc)で、最高出力130ps、最大トルク300Nmです。グレードによる違いはありません。
ベルランゴにマニュアル車(MT)はありますか?
日本向けにはありません。全車8速ATで、パドルシフトが付いています。
ベルランゴのトルクはどれくらいですか?
最大トルクは300Nmで、1,750rpmという低い回転で出ます。発進や坂道で力を感じやすい特性です。
ベルランゴの排気量はいくつですか?
1,498ccです。自動車税は1.0L超1.5L以下の区分で、年30,500円です。
スポーツモードはありますか?
ドライブモードはノーマルとエコの2つです。XTR Grip Control Packageには、路面に合わせたグリップコントロールが別に付きます。
ベルランゴは高速道路で非力に感じませんか?
8速ATで回転を合わせやすく、300Nmのトルクが低い回転から出るため、合流や追い越しで困る場面は多くないはずです。7人と荷物を積んだ時は、早めにアクセルを踏むくらいの気持ちでいると安心です。
まとめ
- エンジンは全車1.5L BlueHDiディーゼルターボ(130ps/300Nm)
- 300Nmが1,750rpmから出るので、発進と坂道に強い
- ミッションは8速ATのみでMTは無い。パドルシフトは全車に付く
- ドライブモードはノーマルとエコ。グリップコントロールはXTRのみ
- 排気量1,498ccで自動車税は年30,500円





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